サツキの育て方

水やり

通気性を好み、地表近くに細い根が張るため、乾燥に弱いという特徴があります。春は盛んに成長するので、鉢植え、庭植えともに乾燥させないよう注意しましょう。鉢植えは、夏の高温期には、暑い日中を避けて与えます。庭植えは、基本的に水やりの必要はありませんが、夏の間は乾かさないようにしてください。

病気・害虫

害虫:ハダニ、ツツジグンバイムシ、ベニモンアオリンガ、ハマキムシ

乾燥期にハダニやツツジグンバイムシが発生し、葉の汁液を吸い取って白く変色させます。新芽や蕾の内部を食害するベニモンアオリンガの幼虫が4月から6月と、9月から10月に発生します。

栽培環境(日当たり・植栽場所)

場所

庭植えの場合は、少なくとも午前中は日が当たる、腐植質に富んだ、水はけのよい場所が適しています。鉢植えの場合は、開花期は室内でも観賞できますが、基本的に通年戸外で管理します。夏は半日陰、そのほかの時期は日当たりのよい場所に置きます。冬は、乾燥した寒風に当たらない場所へ移動させてください。

 

肥料

鉢植え、庭植えともに、花後から7月上旬まで、緩効性化成肥料や固形の油かすを1か月に1回施します。9月下旬から10月に1回、また寒肥を2月に施します。

増やしかた

さし木:6月から7月に、さし木で簡単にふやすことができます。充実した新梢を10cmほどに切り、鹿沼土小粒や市販のさし木用土にさします。絞り花の品種は絞り花が出ている枝を、咲き分け品種(1株にさまざまな模様の花を咲かせるもの)は白無地か絞り花の枝を選ばないと、親と同じ花が咲かないので気をつけましょう。


剪定

開花前後に新梢を伸ばし始め、夏の間に翌年開花する花芽を枝先につくります。このため、剪定作業は花後のなるべく早い時期に行います。サツキは枝数が多く、芽吹きもよいので、伸び始めた枝も一緒に3cm程度に刈り込んで好みの形に仕立てることができます。