芝桜(シバザクラ)の育て方|苗の植え方や時期、増やし方は?

芝桜(シバザクラ)は、春の短い期間にピンク色の花を一面に咲かせる植物です。地面に広がって育つことから、グランドカバーとして庭で育てられることも多いんです。そこで種や苗の植え方や手入れ、増やし方など、芝桜の育て方を探ってみました。芝桜はハナシノブ科の多年生植物で「ハナツメクサ」とも呼ばれ、春になるとサクラに似たかわいい花を咲かせます。一面に咲くとまるで花の絨毯みたいですよね。

病気や害虫などにも強いので、自分で育てることもできますよ。鉢植えでも、庭への地植えでも育てられ、増やし方も簡単なので、実は初心者にも人気があります。

残念なことに、シバザクラの種は市場に流通していないので、苗から育てる様です。苗の植え付けは3~5月か9~10月が植え付けの適期です。

鉢植え

1. 苗よりも1~2回り大きい鉢を準備し、鉢底からネット、鉢底石、土を入れる

2. ポットから苗を取り出し、絡みあった根をほぐす根が広がりやすいようにする
3. 苗を植え付ける ※プランターの場合は、株同士の間隔を15~20cmほど空ける
4. 土と根が密着するよう、土を軽く押さえる
5. たっぷりと水を与える

地植え 

 日当え同様、苗の根をほぐしたり、水はけ、風通しのよい場所を選び、耕した土に苗を植え付けていきます。鉢植、株同士の間隔は20~30cm空けます。植え付けから2週間は、土が乾かないように水やりをして、茎の間に生える雑草は抜いてしまいましょう。

 苗を購入した園芸店さんによれば、植え付け間隔は約20㎝。1平米に25株が理想ですが、もう少し広くても良いかもしれません。植えた時だけスカスカでさみしい感じになるのと、成長して地面を覆うまで時間がかかりますが1平米あたり16~20株ぐらい(約25㎝間隔)で植えていただく方が良いようですとありました。(実際にこんな感じで配置しようと思います。) 

植え方

ポットから出して根がカチカチに固まっている状態の場合は、根っこを少しほぐしてから植えてください。活着率が良くなります。また苗が若く繊細な根の場合は優しく植えて下さい。ただ紫外線の強い時期は、根を光に当てないよう素早く植えていただく方が良いようです。

芝桜(シバザクラ)の土作り・水やり・肥料の与え方

土作り

水はけのよい土を好みます。鉢植えは、赤玉土(小粒)6:腐葉土2:川砂2の割合で混ぜたものか、市販の草花用培養土に川砂を1~2割混ぜたものがおすすめです。地植えは、植え付ける1週間前に土を耕し、堆肥や腐葉土を2~3割混ぜ込んでおきましょう。

水やり

植え付けてから根がはるまでは、土が乾きはじめたらたっぷりと水を与えます。根がはったら、地植えは、水やりはしなくても大丈夫です。

鉢植えは、引き続き、土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。蒸れると葉や根が傷むので、夏の水やりは朝か夕方に行うようにしましょう。

肥料(施肥)

植え付けるときに、ゆっくり効く緩効性の化成肥料を土に混ぜておいてください。その後は、花が咲く前の2~3月に、薄めた液体肥料を10~15日に1回か、植え付け時と同様の肥料を与えます。植え付け後施肥の時期としては初秋か花の終わった後にお礼肥えで薄い液肥や緩効性肥料を少量(2~5粒位)与えてください。この時に芝桜の葉の上などに乗ったままの肥料は枝をだめにするのでお気を付けください。

芝桜(シバザクラ)の手入れ

雑草取り

株が茂って土が見えなくなるまでは、雑草が間から生えてきます。そのままにしておくと雑草が株に覆いかぶさってしまい生育が悪くなってしまうので、定期的に抜き取っていきましょう。

剪定

梅雨の時期、株が蒸れるのを防ぐために剪定をします。枯れた花を花首から切り落とし、伸びすぎた枝葉を背丈が10~15センチぐらいになるよう上面を選定します。葉が覆いかぶさるのを無くして風通しを良くし、蒸れて枯れたり病気になるのを防ぎます。剪定を行うと、風通しがよくなり、1ヶ月後には新芽が伸びてきますよ。ただ、切り過ぎると新芽が出てこないので注意してください。

目土

長く育てていると、根が地上に浮き上がってきます。その根を土に埋めていく作業を、目土といいます。

上から土をかぶせ、乾燥を防ぎ、発根が促され、株の生長を促します。茎の下半分が埋まるくらいまで土をかぶせていきましょう。

病・害虫

病気や害虫に強い植物ですが、暑くなると稀にハダニが発生します。ハダニは植物の葉に寄生して、栄養を吸い取ってしまう害虫です。

白い斑点やかすり状の傷が葉に出たら、殺虫剤をまいて駆除していきましょう。また、水に弱いので、株の上から水をかけることで発生を抑えることができます。

芝桜(シバザクラ)の増やし方!挿し木や株分けの時期と方法は?

地植えから数年たつと株が老化し、株元近くの茎が木のように固くなって、花つきが悪くなります。花つきが悪くなったときは、株を引き抜いて土を耕し、新しい苗を植えるのがおすすめです。あらかじめ、株分けや挿し木で苗を作っておくと、植え替え作業をスムーズに行えますよ。また、老化した株も剪定をし、固くなった株元を土に埋めるようにすると、再生する可能性があります。

挿し木

シバザクラの挿し木は、4~6月か9月が適期です。 

1. 茎を5~10cmほどの長さに茎を切る
2. 茎下1/3ほどの葉を取り除く
3. 切り口を斜めにカットする
4. 育苗ポットに3~5本、セルトレイに1~2本を目安に、赤玉土(小粒)へ茎を挿す
5. 2~3週間ほど土が乾かないように水を与えて管理する
6. 20~25日ほどで発根し、苗が十分に育ったら鉢や地面に植え替える

株分け

花後の6月か9~10月頃、株を掘り上げ、それぞれに2~3芽がつくように手やナイフで株を分け、それぞれを鉢や地面に植え付けましょう。気温が下がると十分に根がはらないので、時期に注意してください。