ムクゲ(木槿、学名Hibiscus syriacus)はアオイ科フヨウ属落葉樹。別名ハチス[1]、もくげ。庭木として広く植栽されるほか、茶花としても欠かせないである。

和名は、「むくげ」。「槿」一字でも「むくげ」と読むが、中国語の木槿(ムーチン)と書いて「むくげ」と読むことが多い。また、『類聚名義抄』には「木波知須(きはちす)」と記載されており、木波知須や、単に波知須(はちす)とも呼ばれる。『万葉集』では、秋の七草のひとつとして登場する朝貌(あさがお)がムクゲのことを指しているという説もある[2]が、定かではない。白の一重花に中心が赤い底紅種は、千宗旦が好んだことから、「宗丹木槿(そうたんむくげ)」とも呼ばれる。           出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

植える場所の選定

ムクゲは日当たりのほか、水はけの良い場所も好みます。

ムクゲは生育がとても早いため、鉢植えではなく、庭に地植えや生け垣として利用されることが多いです。ムクゲは根が深く下に伸び、横方向には広がらないという性質を持つので、狭い庭であっても植えることが可能です。

水やり

(夏)

ムクゲは庭に地植えをし、一旦きちんと根付いてしまったら、あまり水やりを行う必要はありません。夏場の水やりについては、ムクゲは乾燥はとても嫌うので、極端に乾燥している場合のみ、水を十分に与えるようにします。しかし鉢植えの場合でしたら、土の表面が乾いているのを確認したら十分な水やりがする必要があります。

(冬)

ムクゲの冬場の水やりについては、特に必要はありません。

肥料・追肥

ムクゲの肥料は、冬の落葉する時期に与えます。

12月頃~1月頃の寒い時期に寒肥として、固形の油かすなどの有機質の入った肥料を施すようにすると良いでしょう。これに3割程度の骨粉をミックスしたものを与えてもOKです。夏の時期はムクゲの花の開花時期になりますので、少量程度の化成肥料を与えるようにします。基本量の1/3程度の化成肥料を追肥してあげると、花付きが断然に良くなります。ムクゲはとにかく生長するスピードが早いので、その分肥料を吸収する力もとても強いです。場合によっては6月頃にも一度化成肥料を与えると良いかもしれません。

用土

ムクゲを育てるときは水はけの良い土壌であれば、あまり神経質になることはありません。ただし、夏場の乾燥はとても嫌う性質があるため、腐植質に富んでいて水持ちも良い場所である方が、ムクゲにとってさらに良い環境であるといえます。

ムクゲを庭に地植えする場合には、水はけの良くなるような土を足して土壌を改良する必要はあります。水はけが良いだけでなく、できれば腐葉土に富んだ土ならば水持ちも良くなります。

植え替え・植え付け・種まき

植え替え

ムクゲの植え付け時期としては、落葉する12月~3月頃が良いでしょう。根鉢よりも一回り程度の大きな植穴を掘ります。その中に、ピートモスや腐葉土、完熟堆肥などをすき込みます。完熟堆肥の代わりに、粒状肥料を元肥として、ピートモスや腐葉土にミックスして植え付けてもOKです。その後、必ず植え付けるようにして下さい。また、ムクゲの花芽は、その年に伸びた枝にのみ付くので、植え付け時に花芽を剪定しておくと楽です。植え付けたら、根鉢の周囲に十分な水を注ぎます。そして棒などでつついて植え土と根をなじませておきましょう。ムクゲはとにかく繁殖力はかなり強いので、庭への植え付け場所には注意しましょう。

植え付け

ムクゲの植え付け時期としては、落葉する12月~3月頃が良いでしょう。

根鉢よりも一回り程度の大きな植穴を掘ります。その中に、ピートモスや腐葉土、完熟堆肥などをすき込みます。完熟堆肥の代わりに、粒状肥料を元肥として、ピートモスや腐葉土にミックスして植え付けてもOKです。その後、必ず植え付けるようにして下さい。また、ムクゲの花芽は、その年に伸びた枝にのみ付くので、植え付け時に花芽を剪定しておくと楽です。植え付けたら、根鉢の周囲に十分な水を注ぎます。そして棒などでつついて植え土と根をなじませておきましょう。ムクゲはとにかく繁殖力はかなり強いので、庭への植え付け場所には注意しましょう。

種まき

ムクゲの種まきは、秋にできる種を採ってそれが乾燥しないようにして保存をしておきます。そして、暖かくなってきた翌年の春(3月下旬)以降くらいに撒くようにします。種まきの方法は、育苗箱などの薄めの容器の中に赤玉土の小粒サイズを入れます。そして、種が重ならない様に気をつけて土の上にばら撒きます。そして軽めに土を被せて、土が乾燥しないように水やりを行いながら、発芽するまでは半日陰になる場所で管理をします。発芽後は、元気のある苗以外は間引くようにします。そして本葉の数が4~5枚程度になったら育苗ポットへ移します。順調に生長し樹高が10cm~20cm程度にまでなったら、地面や大きな鉢に植え替えるようにします。

又、ムクゲの増やし方には、「種まき」と「挿し木」といった方法があります。種まきの方法は前述の通りです。

挿し木

挿し木に最適な時期としては、葉が出てくる前にあたる3月~4月頃となります。前年に伸びて生長した枝を10cm~15cm程度切り取ります。そして、それを市販の挿し木用土や赤玉土の小粒サイズの土の、葉同士が触れ合う程度の間隔で挿していきます。これを挿し木の中でも「休眠枝ざし」と呼んでいます。それ以外にも、新梢が堅くなる前の5月~6月頃と、あとは新梢が完全に硬くなってしまった9月下旬~10月頃にも、その年に伸びた枝を使って挿し木を行うことができます。この方法は、挿し木の中でも「緑枝(りょくし)ざし」と呼ばれています。根付きが良いのは、休眠枝ざしの方で、地面に直接挿すだけで根が出てくるようなこともあります。

剪定

ムクゲの落葉期である12月~3月頃に剪定を行うと、よく萌芽してくれます。ムクゲは春に生長して伸びた枝に、その年の花芽をつくる性質があるので、剪定はしやすいです。剪定をしないで放置状態のままですと、10m以上にもなるものもあります。

病害虫

ムクゲがかかりやすい病気はほとんどありません。一方で、害虫はよく付きやすいことで知られています。害虫には、アブラムシ、ハマキムシ、カミキリムシの幼虫であるテッポウムシ、ワタノメイガなどがいます。特に春~夏頃にかけての時期には、枝や新芽の部分にアブラムシが発生しやすく、夏~秋頃にかけては、ハマキムシがよく発生します。ハマキムシというのは、葉の部分を食べる害虫で、葉をつづり合わせて丸め込み、その中を生活の場とする性質があります。同じく葉を食べるワタノメイガも、よく見られる害虫となっています。いずれの場合であっても発見次第、すぐに薬剤を散布するようにして駆除を行うようにして下さい。 木の部分までを枯らしてしまうような被害が出ること自体は少ないですが、カミキリムシの幼虫のテッポウムシは、木の幹の中にまで入り込むため、気づかない間に、広範囲で内部を食い荒らしてしまう事も稀にですがあるので注意が必要です。