芝生の管理とお手入れ

管理スケジュール

芝の種類(家に張ったもののみ)

高麗芝(コウライシバ)

日本では東北以南で最も多く使用され、日本の風土にあった芝です。葉の幅は野芝よりも細く、刈込みによって密度も細かく、見た目にも綺麗な芝生になります。

姫高麗芝(ヒメコウライシバ)

姫という名の通り、葉の密度が濃く、柔らかく繊細で美しい芝生です。生長が早いため、お手入れや管理が難しいので家庭でのガーデニングとしては上級者レベルといえそうです。

 

芝生の張り方

芝生を張るのはマットを使った方が簡単にできます。しかし、並べ方によってはかなりコストがかかってしまうのが難点です。

芝生をマットで育てる場合は、買ってきたマットを耕した土の上に並べます。並べ方はいろいろありますが、隙間なく並べた方が綺麗に一面の芝生には早くなります。隙間をあけて並べると、その隙間が埋まるくらいに育つまで待つことになるので、ローコストではできますが時間はその分かかってしまいます。マットを並べたら、あいている隙間を土で埋めます。これを「目土(めつち)」と言い、ホームセンターなどでも売っているかと思います。これが終わったら、底の土と芝のマットがしっかりと定着するように上からスコップで押し付けるなどします。

そして、底の土まで届くくらいしっかりと水やりをします。はったばかりは乾燥しやすいので、2週間くらいはしっかりと水やりをし、根が張るまでは芝の上を歩いたりしないようにしましょう。

芝生の育て方 

水やり

環境によって違いますが、基本的には春の青くなりだしたころと秋は様子を見ながら2,3日に1度程度、夏場は毎日水やりをしてください。冬は休眠期になるので、水やりは必要ありません(常緑種は必要です)。水やりをする時は、芝の表面が湿っているだけでなく、底の土まで染み込むにしっかりと水やりをしてください。

芝刈り

芝刈りは、綺麗な芝生を維持するためには大事な作業です。春から夏にかけて、1週間から1か月に1回ほどがお手入れが目安かと思います。夏は特に伸びるのが早いので、伸びたなーと思ったら刈りましょう。刈るときに注意することは、生長点より上の位置で刈ることです。目安としては、芝の長さの1/3程度だと思ってください。生長点よりも短く切ってしまうとそれ以上が伸びにくくなってしまうので、短くしすぎには気をつけましょう。芝刈りに使う道具は、広範囲の場合はやはり芝刈り機を使うのがいちばん効率が良いかと思います。手押しタイプと電動タイプがありますが、電動タイプの方が作業は楽です。芝刈りバサミは場所によって使い分けましょう。芝刈りバサミは狭い場所には使いやすいので、芝生の端や芝刈り機での刈り残しなどを整えるときに使いましょう。

除草

芝生の除草は、手で取ることが基本です。除草剤を使うという手もありますが、その上でお子さんやペットが遊ぶと思うと使いたくないですよね。

芝刈り機で芝と一緒に雑草も刈っちゃおう!と思う方もいらっしゃるかと思いますが、それはできるだけ避けましょう。芝刈り機は芝を刈ることを目的に作られているので、かたい雑草を刈ることで刃がすぐ痛んでしまうことになるそう。また、芝刈り機はある程度より長いものを刈ろうとすると絡まってしまうことがあります。雑草が大きく育ち、それごと刈ろうとすると当然絡まってしまいますので、除草をしてから芝刈りは行うようにしましょう。

肥料

春から秋ころには、様子を見つつ肥料を与えるようにしましょう。芝生用の肥料は窒素・リン酸・カリが同じくらいにバランスよく配合されているものが多いです。まき方は袋などに書いてある内容に従ってください。猛暑日は肥料焼けを起こしやすいので出来るだけ避けましょう。

芝生のお手入れ

目土

目土は、芝生のでこぼこをなくす役割と生長を促進させる役割があります。目土を毎年していると、だんだん高さも上がってきてしまいます。特に必要がなければやらなくて大丈夫です。目土をする場合は、専用の土をまき、トンボなどで広げ、たっぷりと水をやりましょう。葉が埋まってしまわないように気を付けてください。