マラソン乳剤の殺虫剤としての効果は？

 マラソン乳剤を家庭菜園やガーデニングに殺虫剤として使って効果があった害虫の種類は、アブラムシ対策が最も多く見られます。その他にもウリハムシ、コガネムシ、カメムシ、ハダニ、ハエ、毛虫、青虫、ナメクジ等、多種類の害虫に使われているようです。

庭の蚊の発生を抑える効果あり

川や池、田んぼが近いと、庭に蚊が集まりやすくなります。蚊が家屋に入ってきて、頻繁に刺されて、痒がりながらもパチンパチンと手を叩く音が響く日常はありがちですよね。マラソン乳剤は、蚊が発生しやすいお宅でもよく使われています。庭に希釈して散布しておくことで、蚊を寄せ付けない効果があるためです。

マラソン乳剤の原液を使うなら、基本的な使用方法を覚えて散布する必要があります。万が一にも希釈の方法を間違えたりすると、効き目が感じられなかったり、植物を枯らしてしまう可能性もあるからです。

マラソン乳剤を使用する時には、原液のままで使ってはいけません。商品によって、200倍から2,000倍程度までの希釈方法が記してあります。1リットルのペットボトルの水に対し、マラソン乳剤1ccの量が1,000倍にあたります。必ず購入したマラソン乳剤のラベルや説明書を読んで、希釈倍数を遵守してください。

マラソン乳剤の毒性と危険性

農薬や殺虫剤は、当初から人体や植物に対する毒性と危険性が指摘されてきました。マラソン乳剤についても同様ですが、使用方法を守れば人間に害は少ないとされています。有機リン系の殺虫剤は、生物に入り込むとコリンエステラーゼという神経伝達に関わる酵素の活性阻害が起こる（コリンエステラーゼ活性阻害）と知られています。この中毒症状では、吐き気、頭痛、腹痛などの軽症のほか、言語障害、視力減退、重症になれば意識混濁や、肺水腫や血圧上昇を引き起こす可能性がります。発がん性も指摘されていますし、可燃性もあるので、扱いは注意が大切です。

チャドクガ

チャドクガ（茶毒蛾）はチョウ目ドクガ科の昆虫。本州以南の日本各地に分布。年2回発生、卵越冬。日本では代表的な毒蛾である。茶樹や園芸植物に食害をおよぼす。0.1mmほどの毒針毛をもち、接触や飛散で皮膚や粘膜に付着すると、炎症をおこして痒くなる。